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空き家の維持費用はどれくらい必要?平均的な支出例と節約方法をご紹介

空き家相談について

坂口 雅彦

筆者 坂口 雅彦

不動産キャリア22年

丸美産業の坂口と申します。
現場監督・新築戸建てと新築マンションの販売・土地の仕入れの経験があります。
お客様のニーズに合わせて、不動産売却・購入の円滑な取引をサポート致します。
ご相談やご質問には迅速に対応いたしますので、お気軽にお声掛けください。

「空き家を所有しているけれど、どのくらい費用がかかるのか分からず不安」と感じていませんか?誰も住んでいない家であっても、税金や光熱費はもちろん、管理やメンテナンスのためにさまざまな支出が発生します。さらに、地域や築年数によっても必要な維持費は変わります。この記事では、空き家の維持にかかる主な費用やその内訳、負担を抑えるためのポイントまでを分かりやすく解説します。

空き家を所有すると発生する主な維持費の種類

空き家に関しては、所有しているだけでも毎年さまざまな維持費がかかります。以下の表で、代表的な費用を項目別にご紹介します。

費用項目 概略 年間の目安
固定資産税・都市計画税(住宅用地特例適用時) 土地は200㎡まで小規模住宅用地として固定資産税は課税標準額の1/6、都市計画税は1/3に軽減 土地・建物合わせて年10万~30万円程度(地域や評価額による)
光熱費(水道・電気など) 継続契約により基本料金が発生。使用量が少なくても年間数万円 年2万~4万円程度
火災保険料・地震保険料 空き家であっても保険加入が必要。保険内容によって幅あり 年1万~6万円程度

まず最も大きな負担となるのが税金です。住宅用地特例によって固定資産税と都市計画税が大幅に軽減されるケースでも、土地と建物を合わせて年間数十万円の税負担が発生します。光熱費については、使用量がほとんどなくても基本料金により年間数万円程度の負担がある点に注意が必要です。さらに、火災保険や地震保険も空き家で加入の有無を含め検討すべきで、年額で数万円が相場となります。

その他にかかる管理関連の費用と負担増要因

空き家の所有には、庭や建物のメンテナンス・管理サービス・遠隔地対応など、税金や光熱費以外の管理関連費用も継続的に必要です。具体的には以下のとおりです:

管理項目 内容と費用目安 負担が増える要因
草刈り・剪定など庭や外回りのメンテナンス 草刈り:約300~500円/㎡、剪定:樹1本2,000~5,000円、本数多いと割高に。日当制なら1人1日1.8万~2.5万円が相場。 敷地の広さや庭木の本数・樹高が多いほど費用が上昇。
空き家管理サービス利用料 月額約3,000~10,000円、年間では3万~12万円程度。基本訪問+通風換気や簡易清掃・簡易点検など含む。 物件の広さ、訪問頻度、オプション(草取りや除雪、ポスト整理など)が多いほど費用増。
遠隔地管理による交通費等 自分で巡回する場合1回2,000~5,000円、年間では2~6万円程度。空き家管理サービスにも交通費が上乗せされる場合あり。 所有者が遠方に住んでいると移動回数が多くなり、交通費・時間負担が増加。

まず、庭や建物の外回りのメンテナンスに関してですが、草刈りは1㎡あたり300~500円程度、剪定は樹木1本あたり2,000~5,000円程度が相場です。また、職人の日当制だと1人1日あたり1.8万~2.5万円ほどかかります。作業量や樹木の規模によって費用が大きく変動しますので、敷地面積や枝の繁茂などが多い場合は割増となる傾向があります。

次に、空き家管理サービスを利用する場合、月額3,000~10,000円、年間で3万~12万円程度が一般的です。基本プランには通風換気や簡易清掃、目視点検などが含まれます。さらに、訪問頻度の増加や草刈り・除雪・郵便物整理などのオプションを追加すると、費用が上がる場合があります。

さらに、遠隔地にある空き家の管理では、所有者が自分で巡回する場合、1回あたり2,000~5,000円ほどの交通費や道具代がかかります。年に数回の訪問だけでも2万~6万円程度の負担となります。また、管理サービス利用時でも、交通費が上乗せされることがあります。

:年間で見た際の維持費の総額目安

空き家の年間維持費について、実際の事例をもとに「最低限の維持費」「管理サービス等も含めた費用」「地域・築年数による幅」を具体的にご紹介します。

年間維持費の範囲 費用目安
最低限の維持費(税金・保険・光熱費) 約15万円〜30万円
管理サービス・メンテナンス費を含めた費用 約20万円〜95万円
築年数や立地特性による幅 地域差・築年数で大きく変動

まず、税金(固定資産税・都市計画税)、保険料、水道・電気などの光熱費のみで年間約15万円〜30万円程度が目安となります。例えば評価額800万円程度の住宅では、住宅用地特例適用後に税金だけで10〜15万円ほど、保険・光熱費を加えるとこの範囲になるケースが多いです 。

次に、管理サービスを利用したり定期的な修繕・維持を含めると、年間で約20万円〜95万円という幅になります。たとえば、ALSOKの調査では、税金や光熱費、保険などに加え管理サービス費用を足すと、年間約20万1,000円〜95万円とされています 。

さらに、築年数が古い建物や豪雪地域、台風多発地域などでは修繕・除雪・庭木管理などの費用が増加し、年間35万円〜50万円程度が必要となるケースもあります 。また、地域によっては年間10万円〜30万円程度という比較的抑えられた維持費となる場合もあります 。

これらを踏まえると、空き家の年間維持費は、最低限に抑えても15万円前後〜、必要に応じて管理・メンテナンスを加えると最大では95万円近くになる幅広い範囲での予算が求められます。そのうえで、築年数や立地特性をきちんと把握し、ご自身の空き家に応じた具体的な金額を算出することが重要です。

:維持費を抑えるために意識したいポイント

空き家の維持費をなるべく抑えるには、税負担や光熱費、保険料の見直しに加え、自治体の補助制度の活用が重要です。ここでは具体的な対策をわかりやすくご説明いたします。

対策ポイント 内容 効果例
住宅用地特例の維持 200㎡以下の土地を適切に管理し、特例の条件を継続 固定資産税が6分の1、都市計画税が3分の1に軽減
光熱費・保険料の見直し 契約アンペア数の変更、水道の一時停止や保険内容の見直し 電気基本料金を大幅減(年間1万円以上)や水道・保険料の削減
補助金・制度活用 自治体や国の空き家改修・除却補助制度に申請 工事費の一部を補填し、負担を軽減

まず、住宅用地特例の維持についてです。所有する土地が200㎡以下であれば、適切な管理を続けることで固定資産税や都市計画税の軽減措置を受けられます。例えば、土地・建物の評価額に対して固定資産税1.4%、都市計画税0.3%とした場合、土地はそれぞれ6分の1・3分の1に軽減され、税金負担の大幅な軽減が可能です 。

次に、光熱費や保険料の見直しです。電気契約のアンペア数を下げるだけでも基本料金を大幅に削減でき、年間で1万円以上の節約も可能です。水道については停止や一時使用手続きにより負担を減らす方法があります 。また、保険料は補償内容を必要最小限にするほか、複数業者で見積もり比較をするなどの工夫で削減が可能です 。

最後は、自治体や国の補助制度を活用する方法です。空き家の改修や除却、取得に対して、補助金が受けられる自治体も増えており、工事費の一部を負担してもらえる場合があります 。手続きが必要ですが、自己負担を軽くできる有効な手段です。

これらの対策を組み合わせて取り入れることで、空き家の維持費を効率的に抑え、無理なく管理を続けやすくなります。お気軽にご相談ください。

まとめ

空き家の維持には、固定資産税や都市計画税、光熱費、保険料など多くの費用がかかります。また、草刈りや剪定といった管理費、管理サービスの利用料や突発的な処分費用なども見逃せません。年間で考えると地域や管理方法により負担は大きく変わりますが、コストを抑えるには住宅用地特例の維持や補助制度の活用、契約内容の見直しが効果的です。賢く管理し、無駄な負担を減らすための第一歩として、早めの見直しと対策を始めましょう。


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